FC2ブログ

この読書会について

この読書会では、月に一回、東京のカフェで、古典文学の名作をみんなで読み、自由にトークします。
文化的なサロンを目指しています。

続きはこちら
スポンサーサイト

7/7 読書会 菊池寛『真珠夫人』

1_201905311743371fd.jpg


7月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 7月7日(日)
・15時~17時 読書会
 カフェ・ミヤマ 高田馬場駅前店 会議室1,2
(※今回だけ場所が変わります)
 
・17時~ 食事会
 わん
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1100円(飲物代、部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
菊池寛『真珠夫人』(文春文庫)

---------------------------------------------------------------------
真珠のように美しく気高い、男爵の娘・瑠璃子は、子爵の息子・直也と潔い交際をしていた。

が、家の借金と名誉のため、成金である勝平の妻に。
体を許さぬうちに勝平も死に、未亡人となった瑠璃子。

サロンに集う男たちを弄び、孔雀のように嫣然と微笑む妖婦と化した彼女の心の内とは。
話題騒然のTVドラマの原作。
---------------------------------------------------------------------

この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)

読書会レポート 2019年6月

 ~サン=テグジュペリ『夜間飛行』~

今回の課題本として、サン=テグジュペリ『夜間飛行』を選ばせて頂きました。

私の大好きな小説で、無駄がなくかつ情景豊かな文体と、テグジュペリ自身が飛行士であった経験が存分に発揮されている、迫力ある飛行描写とが、本作の好きな理由です。作品の分量もそれほど長くないため、読書会の課題本向きではないかと思ったことも、選出理由の一つです。

本書について様々な意見・感想が飛び交いました。例えば以下のようなものです。

構成や描写について、

・構成がよく練られていて、隙がない。感情描写が抑えられている。あえて書かなかった部分というものがたくさんある小説だと思う。
・飛行機が墜落する描写がとても現実的。現実の描写と詩的な描写とのコントラストが印象的。
・登場人物たちが内面を出さないからこそ、逆に一人ひとりの戦っている感じが切実に伝わる。
・冒頭は映画っぽいシーンで、ゆったりとした時間の流れるよう描写だった。この雰囲気のまま続くのかと思ったら、そこは裏切られた。後半になり時間の流れが急速かつ不安定になる。

飛行士たちについて、

・なぜこの小説に登場するパイロットたちは、命の危険があるにも関わらず飛行機に乗り続けたのだろうか? 空を飛ぶことに駆り立てられるパイロットの気持ちは一体どんな感じなのだろうか?たとえ生きて戻ることができなかったとしても、パイロットにとってはそれが本望だったのだろうか?
・ファビアンは、きっと空に憧れる人なのだろう。飛んでいる間、エクスタシーを感じているかもしれない。
・16章の、ファビアンが見たあまりにも美しい光景が、まるで現実の出来事ではない、夢の中の世界のようである。あまりに綺麗な描写なので、このシーンが読めただけでもこの小説を読めで良かったと思う。
・本作はテグジュペリの自伝的小説とも思える。テグジュペリのように、空を飛ぶことに対して取り憑かれた人でないとわからない世界というものがあるのではないだろうか?

リヴィエールという人物について、

・リヴィエールという人物の人どなりが掴めない。何が起きても事業を続ける姿勢には、この人は事業を続けないと死んでしまうのではないかとも思える。
・リヴィエールの仕事へのひたむきさとストイックさが気になった。リヴィエールの「人生に意味があるかわからない」という台詞から、この人はここまで自分を追い込んでいたのだと察せられ、凄い人だと感じられた。
・リヴィエールの「優しさを表に出さない」ところが印象深かった。リヴィエールは必ずしも自分が正しいことをしているとは思っていない。だが、その迷いを人前で出そうとはしない。
・リヴィエールのやり方には、共感することはできない。ただ、このような仕事一筋の人物は現実にいると思うし、こういう人の心情をよく捉えていると思う。綺麗事を抜きにしてえも事業を前に進める、という迫力に満ちた態度がすごい。

フロンティアとしての航空事業について、

・星の王子さまとは異なり、これはマッチョな世界の小説である。この時代は空の世界がフロンティアで、今で言うところの宇宙開発だろう。宇宙開発でもたくさんの人が犠牲になっていた。逆に言うとこれだけの犠牲を出しても前に進むような強い意志がない限り、フロンティア事業は達成できないものだろうか。
・飛行事業の黎明期にあったから、リヴィエールはあれだけ厳しい態度をとっていたのだろう。自然災害による事故も人間のせいにして処罰していた。このような一見すると理不尽なことも、このフロンティア事業を続けるために必要なことだったのかもしれない。
・個人の幸せを二の次にしてまで事業の発展を目指そうとしている。その力は巨大である。
・仕事の黎明期・過渡期というものは、リヴィエールのように、トップダウンのやり方で強引に前に進めたほうがうまくいくことが多いのではないだろうか。

女性の視点について、

・飛行士の奥さんの登場により、作品に女性の視点が入ることで、作品の人間性が増していた。飛行士の奥さんの「見送る立場」と言うものが作品に描かれているところが素敵。
・リヴィエールとファビアンの奥さんの対立は、今風に言うとワーク・ライフ・バランスの象徴とも言える。正反対の価値観のぶつかり合いである。

様々な人同士で、作品に対する思いをぶつけ合うという有意義な時間を、今回も過ごすごとができました。

(By Igm)

6/2 読書会 サン=テグジュペリ『夜間飛行』

1_20190503092720656.jpg


6月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 6月2日(日)
・15時~17時 読書会
 ルノアール四谷店 会議室 3F
 
・17時~ 食事会
 キタノイチバ
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1000円(飲み物代と部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
サン=テグジュペリ『夜間飛行』

---------------------------------------------------------------------
南米大陸で、夜間郵便飛行という新事業に挑む男たちがいた。

ある夜、パタゴニア便を激しい嵐が襲う。
生死の狭間で懸命に飛び続けるパイロットと、地上で司令に当たる冷徹にして不屈の社長。

命を賭して任務を遂行しようとする者の孤高の姿と美しい風景を詩情豊かに描く。
---------------------------------------------------------------------

この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)

読書会レポート 2019年5月

~シェイクスピア『ヴェニスの商人』~

今回の課題本は、シェイクスピアの「ヴェニスの商人」でした。

世界的劇作家でありつつ、その作品を読むことはこのような機会でもなければあまりないシェイクスピアの中から、(過去にとりあげられたシェイクスピア作品が全て悲劇であったことから)今回は喜劇を選択しました。

中国出身で中国語と英語で読んできたという方や、英文科で専門的にシェイクスピアの勉強をしてきた方なども参加され、意見・感想は多岐にわたっていましたが、やはりと言うべきか、ユダヤ人金貸しのシャイロックが終始話題に上っていました。

・シャイロックは嫌いになれない、間違ったことは言っていない。
・貸した金を場にして返すと言われても応じず、最初の約束通りアントーニオの肉を要求し続けたことから、本当の目的は金ではなく自身やユダヤ人の名誉を守ることだったのではないか。
・シャイロック側から見れば悲劇と言える内容だが、喜劇に分類されているのは何故か。

といった意見が出されました。また、先の中国人参加者のお話だと、シャイロックは中国の文学史では、四大吝嗇家の1人に数えられているとのことで、数ある古典文学の登場人物の中でも特に重要視されているようでした。

私としては、あくまでコメディの悪役として描かれているシャイロックにそこまで同情したり、感情移入したりした訳ではありませんでしたが、参加者の方々のお話を聞いていると、悪役であるシャイロックに関してここまで議論が盛り上がると言うのもシェイクスピアの高い人物描写力や構成力のなせる技なのかなと言う気がしてきました。

漫画でも映画でも小説でも、主人公と同等またはそれ以上に脇役や悪役が印象深い存在だとやはり作品自体の魅力も大きく増すように思います。

脇役繋がりで言うと、身分の高い女性でありながら自身の機転と行動力で夫の親友アントーニオを救うポーシャに私としては非常に好感が持てましたが、他の参加者からも、ポーシャから女性の怖さを感じたという意見や、彼女こそ真の主人公ではないかと言う意見も出るほどでした。

また、本筋からはやや逸れるかもしれませんが、自分が考えもしなかった意見や意外に思った意見として次のようなものがありました。

・バサーニオとアントーニオの強い絆は同性愛からくるものではないか。
・英語の言い回しや韻のふみ方がコミカルで非常に巧みであり、原語(old English)で読むのはかなりハードルが高いものの、現代英語で読むだけでもその面白さを日本語よりは感じることが出来る。
・キリスト教やユダヤ人に対するシェイクスピア自身の意見を代弁しているのがシャイロックなのではないか。

同性愛説に関しては、主人公アントニーニオが他の登場人物に比してそれほど目立っていないにもかかわらずタイトルにもなっているのは、バサーニオとアントーニオの同性愛を強調するためではないか、西洋では異性愛よりも同性愛の方が崇高に扱われている部分があり当時のイングランド王であったジェームズ1世も同性愛者であった、などと私1人で読んでいたのではまず思い至らなかったであろう話題が次々と上がり、読書会というものの醍醐味を感じることができました。

大人としての教養が一歩深まったと思える2時間を過ごすことが出来ました。

(by Teiko K.)
プロフィール

東京読書会

Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


メールはこちら

Facebookページ

Twitter

主催者・杉岡幸徳のウェブサイト

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR