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この読書会について

この読書会では、月に一回、東京のカフェで、古典文学の名作をみんなで読み、自由にトークします。
文化的なサロンを目指しています。

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9/2 読書会 太宰治『ヴィヨンの妻』

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9月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 9月2日(日)
・15時~17時 読書会
 ルノアール四谷店 会議室 3F
 
・17時~19時 食事会
 木々萌
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1000円(飲み物代と部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
太宰治『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)

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~妻、女……それが無理なら、せめて人として生きたい。~

新生への希望と、戦争を経験しても毫も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算ともいえる代表的短編集。

家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作、ほか「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」、いずれも死の予感に彩られた作品である。
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この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)

読書会レポート 2018年8月

~宮沢賢治『銀河鉄道の夜』~

有名な作品だけに、複数の出版社から文庫本が出ているが、今回は角川文庫版。「銀河鉄道の夜」に出てくる双子のお星さまのお宮や蠍の火といったエピソードが、別な短編としてまとめられており、賢治の世界観をさまざまな角度から鑑賞できる短編集となっている。
しかし、子供向けの童話にしては、やや「難解だった」というコメントが多かった。そして、「機械伯爵が出てこなかった」などと、何か勘違いしたコメントも。

銀河鉄道には終着駅がない。「じっさい、どこまででも行きますぜ」と、登場人物に語らせるが、「この傾斜があるもんですから汽車は決して向うからこっちへは来ないんです」との説明から、片道運転であること、つまり、天国行きの鉄道であることが暗示されている。ジョバンニは生きた体のまま三次空間のほうから持参した切符を手に誤って乗り込んでしまったが、不完全な幻想第四次の銀河鉄道の乗客は、おそらく皆、死者なのだろう。実際、同乗していたはずのカムパネルラは、物語の最後で川へ落ちて死んでいたらしいことが明かされる。だとすると銀河鉄道とは、草原で昼寝をしていたジョバンニの夢枕にカムパネルラが現れた夢物語として読むことができる。

 それにしても、カムパネルラの父の冷淡な態度が気に懸る。「もう駄目です。落ちてから45分たちましたから」と、自分の息子が川に落ちたにしては、やけに冷静だ。これが推理小説ならば、カムパネルラを殺したのは、冷静さを崩さない父ということになるだろう。謎が謎を呼ぶ展開だが、この未完の作品には、本当はもっと続きがあったのかもしれない。

 ところで、ジョバンニは活版所にアルバイトに行くと、「よう、虫めがね君」などとからかわれ、涙を拭いながら仕事に就くという、まるで「ドラえもん」の、のび太のようないじめられっ子だ。

同じ短編集にある「よだかの星」で、よだかが被るいじめも、ジョバンニに対するいじめと酷似している。よだかは鷹からムチャクチャ理不尽な要求を受ける。曰く、「よだか」という名は、いわば「おれ(鷹)と夜と、両方から貸りてあるんだ。さあ返せ」、と。そして、明後日の朝までに「よだか」を改名して、「市蔵」と名乗れという。

なぜ鳥の名を人間の名前に変えなくてはならないのか。まるでジャイアンがのび太に対して要求するようなセリフではないか。逃げ場を失ったよだかはとうとう空に逃げて、やがて体から燐の火のような青い火を放ち、最後には星になってしまう。賢治のいじめられっ子に対する眼差しの優しさに心を撃たれた。

(by JUNJIRO FUJII)

読書会レポート 2018年7月

 ~ドストエフスキー『地下室の手記』~

莫大な遺産を手に入れた主人公の「僕」は、社会との関係を一切絶ち地下室にひきこもる。
その生活の中で思いめぐらしている事を手記へ書く。第一部では彼の思考、第二部では
ぼた雪にちなんだ彼の過去について語られる。

 ・「僕」の過去話であり、第一部とは違う、物語形式の第二部の方が読みやすかった。
 ・哲学に興味がある、学んだことがある人は、僕の独白が展開されている第一部は読みやすいかも。
と、作品全体での読みやすさについて意見が出ました。

第二部は僕がひきこもる前、社会と繋がりを持っていた時の話。意外と「僕」の考えや行動に
共通点や共感できる部分を持っている方が多かったです。

 ・「僕」は癇癪を起して感情を爆発させやすい。
 ・癇癪持ちだが、将校と肩をぶつけるために筋道を立てて行動を起こし実行するところを見ると、論理的に考えられている。実は頭が良いのかも。
 ・考えの方向が反転していくため、客観的に読んでいるとコメディチックで面白い。
 突っ込みどころがある。
 ・読者の方が、読んでいていたたまれない、恥ずかしい・・・と感じる場面が多々出てくる。
 ・読了後の心に重いものが乗りかかってきた。夜に読み終えると特にそう感じた。
 ・最後まで希望が見えなかった・・・。
 ・「僕」を訪ねてきた「リーザ」に金銭を渡して追い出したのに、追いかける場面。あそこがせめてもの救い。

 第二部後半で登場する「リーザ」と「僕」のやり取りは印象的。その二人が結ばれない、
希望や救いのない終わり方が作品にリアリティを与えていると感じました。
現実って、物語のようにハッピーエンドばかりじゃあないよね、と。
女性との関係に敢えて”逃げ道”を作る部分や女性の描写に、作者が男性であることを意識させられました。
 人は他人と関わっていくことで人格が形成されていく事を再認識させてもらいました。
ひきこもっている「僕」の言動は人格破たん者そのもの。この言動に”ひきこもる”ことへの怖さが
伝わってくるため、読んでいて息苦しさを感じます。こうなってはいけないよなと考えさせられました。

 読書会の2時間、意見が絶えずあっという間に過ぎました。多くの意見が出たため、それを頭に入れつつ
再読してみようかと思います。

第一部の話題は、≪すべての美にして崇高なるもの≫や2に2が4は当たり前ではないこと、歯痛にも快楽を見いだせる、などなど。
私だけではなくほかの方も、見開き2ページ改行なしで続くこの手記の内容を読むのはつらいものがあったのだと思いました。
このことを踏まえ、再読するときは物語形式の読みやすい第二部から読んでみようと思います。
時系列的にも第二部の方が前ですので。第一部で挫折された方に出会ったときは、この順序で読むことを勧めていきたいなと思います。

(by M.N)

8/5 読書会 宮沢賢治『銀河鉄道の夜』

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8月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 8月5日(日)
・15時~17時 読書会
 ルノアール四谷店 会議室 3F
 
・17時~ 食事会
 木々萌
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1000円(飲み物代と部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
宮沢賢治『銀河鉄道の夜』(角川文庫)

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―永久の未完成これ完成である―。自らの言葉を体現するかのように、賢治の死の直前まで変化発展しつづけた、最大にして最高の傑作「銀河鉄道の夜」。

そして、いのちを持つものすべての胸に響く名作「よだかの星」のほか、「ひかりの素足」「双子の星」「貝の火」などの代表作を収める。
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この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)
プロフィール

東京読書会

Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


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