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この読書会について

この読書会では、月に一回、東京のカフェで、古典文学の名作をみんなで読み、自由にトークします。
文化的なサロンを目指しています。

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10/7 読書会 チャンドラー『さよなら、愛しい人』

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10月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 10月7日(日)
・15時~17時 読書会
 ルノアール四谷店 会議室 3F
 
・17時~ 食事会
 木々萌
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1000円(飲み物代と部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
チャンドラー『さよなら、愛しい人』(ハヤカワ・ミステリ文庫)

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刑務所から出所したばかりの大男へら鹿マロイは、八年前に別れた恋人ヴェルマを探して黒人街にやってきた。
しかし女は見つからず激情に駆られたマロイは酒場で殺人を犯してしまう。

現場に偶然居合わせた私立探偵フィリップ・マーロウは、行方をくらました大男を追って、ロサンジェルスの街を彷徨うが…。

マロイの一途な愛は成就するのか?
村上春樹の新訳で贈る、チャンドラーの傑作長篇。
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この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)

読書会レポート 2018年9月

~太宰治『ヴィヨンの妻』~

「ヴィヨン」とは実在したフランスの詩人、フランソワ・ヴィヨンのことである。彼はたびたび罪を犯してパリを追放され、放浪し、それにも懲りず再びトラブルを起こす。そんなダメンズに例えられたのが主人公である「さっちゃん」のつれあい、自称華族の次男坊の「大谷」である。26歳のさっちゃんはたくましく、時にしたたかに大谷と子供と生きている。大谷は現実逃避のような行動を繰り返し、開き直ることもある。

 作品を読み終えての印象は「明るい話と感じた」「さっちゃんの強さは爽快」という感想の一方で、「暗い気持ちになった」「不気味で怖い感じ」と逆の意見も出てきた。これぞ、読書会の醍醐味。様々な感想が出され、大谷のダメンズぶりや、文中の「神様」はさっちゃんのことではないかと盛り上がる。

 本文の「女には、幸も不幸も無いのです」「男には、不幸があるだけです」から、女の幸せに話が及ぶと「女性は現実の中で何をすればいいのかを考える。たくましくて、強い。お金や名誉より、思っている誰かに少しでも愛されれば、それで幸せ」などなど、割合スムーズに様々な意見が交わされる。しかし「男の幸せとは?」には、何故か一瞬の沈黙と笑いが。「男は理想の自分になることを求めているが、もしそうなったとしても、満たされるのだろうか」…。

 新潮社文庫におさめられている他の作品の中では「おさん」が、ラストが際立っていると「ヴィヨンの妻」に次いで人気があった。太宰の晩年に書かれた短編集なので、全体的に死を予感させる作品が多い印象を受ける。今回の参加者の半分以上は女性だったが、太宰の人気がいまだ衰えず、彼がモテる理由が何となく分かったような気がした。女はイケメンに弱い部分を見せられると、放っておけないのかな。男性の参加者からは「太宰の作品は文章が素晴らしく読みたくなるが、太宰自身とは友達になりたくない」とのコメントも。妙に納得、納得。                   

(by M.O)

9/2 読書会 太宰治『ヴィヨンの妻』

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9月の読書会を開催します。
終了後、食事会もあわせて開催します。

【日時・場所】 9月2日(日)
・15時~17時 読書会
 ルノアール四谷店 会議室 3F
 
・17時~19時 食事会
 木々萌
 (禁煙です)

【費用】
・読書会……1000円(飲み物代と部屋代込み)
・食事会……3000円程
     
【定員】 25名
 
【テーマ】
太宰治『ヴィヨンの妻』(新潮文庫)

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~妻、女……それが無理なら、せめて人として生きたい。~

新生への希望と、戦争を経験しても毫も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算ともいえる代表的短編集。

家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作、ほか「親友交歓」「トカトントン」「父」「母」「おさん」「家庭の幸福」「桜桃」、いずれも死の予感に彩られた作品である。
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この作品について、お茶を飲みながら自由にトークします。
真面目な話をしなくてかまいません。脱線も歓迎。
脱線をしながら、色んな芸術分野に話の翼を広げていくのが理想です。
今までの会の様子はこちらをご覧ください。

なお、ブログ、Facebookで同時に募集します。

参加ご希望の方は、こちらまでメールをお願いします。
食事会に参加ご希望の方は、その旨もお書きください。
みなさま、お気軽にお越しください。


(ビジネス、サークル等の勧誘は固くお断りします)

読書会レポート 2018年8月

~宮沢賢治『銀河鉄道の夜』~

有名な作品だけに、複数の出版社から文庫本が出ているが、今回は角川文庫版。「銀河鉄道の夜」に出てくる双子のお星さまのお宮や蠍の火といったエピソードが、別な短編としてまとめられており、賢治の世界観をさまざまな角度から鑑賞できる短編集となっている。
しかし、子供向けの童話にしては、やや「難解だった」というコメントが多かった。そして、「機械伯爵が出てこなかった」などと、何か勘違いしたコメントも。

銀河鉄道には終着駅がない。「じっさい、どこまででも行きますぜ」と、登場人物に語らせるが、「この傾斜があるもんですから汽車は決して向うからこっちへは来ないんです」との説明から、片道運転であること、つまり、天国行きの鉄道であることが暗示されている。ジョバンニは生きた体のまま三次空間のほうから持参した切符を手に誤って乗り込んでしまったが、不完全な幻想第四次の銀河鉄道の乗客は、おそらく皆、死者なのだろう。実際、同乗していたはずのカムパネルラは、物語の最後で川へ落ちて死んでいたらしいことが明かされる。だとすると銀河鉄道とは、草原で昼寝をしていたジョバンニの夢枕にカムパネルラが現れた夢物語として読むことができる。

 それにしても、カムパネルラの父の冷淡な態度が気に懸る。「もう駄目です。落ちてから45分たちましたから」と、自分の息子が川に落ちたにしては、やけに冷静だ。これが推理小説ならば、カムパネルラを殺したのは、冷静さを崩さない父ということになるだろう。謎が謎を呼ぶ展開だが、この未完の作品には、本当はもっと続きがあったのかもしれない。

 ところで、ジョバンニは活版所にアルバイトに行くと、「よう、虫めがね君」などとからかわれ、涙を拭いながら仕事に就くという、まるで「ドラえもん」の、のび太のようないじめられっ子だ。

同じ短編集にある「よだかの星」で、よだかが被るいじめも、ジョバンニに対するいじめと酷似している。よだかは鷹からムチャクチャ理不尽な要求を受ける。曰く、「よだか」という名は、いわば「おれ(鷹)と夜と、両方から貸りてあるんだ。さあ返せ」、と。そして、明後日の朝までに「よだか」を改名して、「市蔵」と名乗れという。

なぜ鳥の名を人間の名前に変えなくてはならないのか。まるでジャイアンがのび太に対して要求するようなセリフではないか。逃げ場を失ったよだかはとうとう空に逃げて、やがて体から燐の火のような青い火を放ち、最後には星になってしまう。賢治のいじめられっ子に対する眼差しの優しさに心を撃たれた。

(by JUNJIRO FUJII)
プロフィール

東京読書会

Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


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