読書会レポート 2015年6月

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~ポー『モルグ街の殺人・黄金虫』~

世界初の探偵小説と云われるデュパンもの2作を収録するポーの短編集を扱いましたが、意外にもポーは嫌いだという方がおらず、各テーブルにて非常に濃厚な議論を交わすことができたという嬉しい感想をいただきました。

 6篇収録の当作ですが、各テーブルによって好きな作品の傾向は若干異なったようです。が、おおよその集計結果に拠ると、デュパンもの以上に『群集の人』がどのテーブルでも人気だったことは判明しました。後のカフカ等に通じる、不条理な作風が多くの人の共感を得たのではと推察します。

どの作品も先の展開が読めてしまうのが残念という意見もありましたが、どちらかと言えば「これが世界初の探偵小説なのか。」という感動を伴ってデュパンを中心に読まれた方が多かったようです。また、作中ポーが数学に言及する箇所も少なくないのですが、数学専門の方によると数学に偏った見方をポーは持っていた、という意見もありました。

 今回扱った作品のみをもってポーの全貌を論じることは到底できませんが、ともあれ彼の人並み外れた文章力の素晴らしさや各作品のクオリティの高さは充分に感じていただけたようです。

 これをきっかけにポーの他小説や詩を読んでいただければこの上ない幸せだなと感じた、素晴らしく楽しいひと時でした。

 (by Y.N.)
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