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第六回 読書会レポート

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第6回 読書会
2012年1月8日(日)PM16:00~
恵比寿「備屋珈琲店」貴賓室EASTにて

2012年新年明けましておめでとうございます。
新年の気持ちを新たに、清々しい冬の空気の中、第6回読書会が開催されました。

まず、自己紹介。現在読んでいる本や面白かった本等の紹介があるのですが、
これがかなり面白く『川口松太郎』『ノルウェイの森以前の村上春樹』
『上村 松園の随筆集』『西原恵理子のパーマネント野ばら』『桜庭一樹』等々、
多様なジャンルの話を聞けるのが、実は個人的に楽しみだったりします。

1月の課題本は、フランツ・カフカ『断食芸人』。
20ページに満たない短編でありながら、広く深く様々な意見交換がありました。

『訳者の違いによる作品の捉え方の違い』
『カフカの母語と第二言語が与えた作品への影響』
『ヘルメットって実はカフカの発明らしいよ』
『断食期間が40日なのはキリスト教の影響下なのか』
『日本人に理解しにくい宗教観の違いによる海外文学の捉え方』
『カフカ作品はロールシャッハテストと同じ』
『カフカはエディプス・コンプレックスだったのでは?』
『カフカの生きた時代背景』
『カフカ作品に於けるドイツ語のボキャブラリーの少なさ』
『カフカは退屈だ。だからこそ面白い』
『最後のセリフの個々の受け止め方の違いが興味深い』等々

オスカー・ワイルドの引用があったり、実存主義、リアリズム等
皆さんの知識量にびっくりすると共に非常に深く濃い内容に大満足の読書会でした。
脱線した時の話も非常に面白く、和気藹々とした充実した時間を過ごせました。
皆様、本当に有難うございました。

次回は2月4日(日)の予定です。皆様のご参加をお待ちしています。

(チハルチャンによるレポートです)
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東京読書会

Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


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