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読書会レポート 2019年3月

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~サリンジャー『ライ麦畑でつかまえて』~

 今回本を選ぶにあたって、日頃いろんなジャンルの本を読む方ではないので少し悩みました。

 「ライ麦畑でつかまえて」は以前村上春樹訳が出版されたときに読もうと思って購入したものの挫折してしまい、いつか読もう!と決めていた作品です。その時は正直あまり面白いとは思えませんでしたが、世界的に読み続けられている作品なのでまたチャレンジしたいと思い、選びました。

 今回は読書会があるのでなんとか読み終わりましたが、なかなか進まず大変でした。一人で読んでいたら、以前のように挫折していたと思います。正直、「この本を選んでよかったのだろうか、、、」という気分でした。

 読書会で皆さんのお話を伺うと、面白かったという人とよくわからないという人が半々くらいだったと思います(選んでおいてなんですが、面白かったという感想を聞いてほっとしました。)。面白かったという人の感想を聞いていくうちに、自分の気がつかなかった解釈や物語構成に対する捉え方の違いを知ることができて、とても新鮮でした。特に「エピソードの連続というのがおしゃれ」という感想を聞いて、「そういう考え方があるのか!」と目から鱗でした。

 また、読書会では作品発表当時の音楽を聞かせていただいたり当時の世相を伺い、現代の感覚で読むのではなく、その時代を理解するとより深く作品を理解する事ができるのだと感じました。

 今回は前回読んだ時と同様私自身はあまり面白さを感じなかったのですが、「以前読んだときは面白くなかったが、今回読んだらよかった」という感想がいくつかあり、またいつか必ず読んでみたいと思います。

 自分の選んだ本の感想をいろんな人から教えてもらうという経験は初めてでしたが、非常に新鮮で楽しい体験でした。またぜひ参加して、いろんな本に触れたり感想を共有できたらと思います。

(by M.T.)
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東京読書会

Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


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