第16回 読書会レポート

総勢11名で始まった今回の読書会。
毎回どの作品でも好き嫌いや印象で意見が分かれたりするのですが、
「エレンディラ」(ガルシア=マルケス)はみなさん共通して
「よくわからないけど面白い。ほかの作品も読みたい」
という感想を持たれたようでした。特に初めてマルケスを読んだ方は、
日本やヨーロッパ文学の練られた文体や心理描写とはかけ離れた
”魔術的リアリズム”マルケスの世界に「何だこれは?こんなのもアリなのか!」
という新鮮な驚きを感じたようです。

上がったご意見の一部をご紹介。

・生と死が地続きのごちゃ混ぜ感が面白い。
・児童文学やおとぎ話、SFみたい。子供の頃のわくわく感を思い出した。
・ものすごいホラ話を聞いているようで、大笑いした。残酷描写もどこかコミカル。
・登場人物の性格や心情をほとんど描いておらず、起きたことの描写がほとんど。
  マルケスがジャーナリストだったからか?
  残酷シーンが重くなく異世界のような印象を受けるのはそのせいか。
  ラディゲや三島の心理描写のくどさと対照的。
・死がタブー化されていないのは、麻薬や売春などの犯罪が日本よりも身近な国柄だからだろうか。新聞報道でも死体写真が使われたりしているので、日常的なのかもしれない。
・一見ファンタジックな描写が多いが、実は多民族国家という背景などを的確に描写しており、きわめて現実的に感じる。現地の人にとっては、非日常ではないのだと思う。
・何度殺されかけても死なないエレンディラ祖母はスゴイ。魔女だ。その血を引いているエレンディラはラストシーンのあとどうなったのだろうか?
・登場人物がなにを考えているのかさっぱりわからない。
・これは悪魔VS天使の話かも?!
・マルケス未読の人には、この作品がもっとも適当。おもしろさも長さも、「ファーストマルケス」にはぴったり。
・水死体がイケメン。

参加者の中にはマルケスの代表作「百年の孤独」を買ってはあるけどまだ挑戦してない・・という方も数名いまして、「ならいっそマルケス合宿してみんなで読もう!」などという計画?も飛び出す場面も。縦横無尽な切り口と和気あいあいさで盛り上がる東京読書会ならではの、楽しい2時間でした。次回も楽しみです♪

(by シノ)


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Author:東京読書会
古典文学の名作を読み、カフェでそれについて自由に語りあいます。
肩の力を抜いて、真面目な話でなくてかまいません。

まず、メンバーで順番に、その月の課題作品を決めてもらいます。
それを読んで、毎月第一日曜日、東京近郊の喫茶店に集まり、感想を語りあいます。

古典的な名作というのは、名前は知っていても、実際に読んだことがない場合が多いので、これを機会に読んでみよう、というのが主旨です。
古典的名作だけに、読んで損をすることはないでしょう。

参加される方の割合は、初めての方とリピーターの方が半々といったところです。

読書会の告知は、毎月下旬頃(読書会の45日ほど前)から始めます。

★「FRaU」(講談社)、『TOKYO BOOK SCENE』(玄光社)、NHK「ラジオ深夜便」、東京ウォーカー(KADOKAWA)で東京読書会が取り上げられました!


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